導入事例


園外保育の見守り体制の強化と保育士の負担軽減を両立

すぐり保育園様は3~5歳児の園外保育中、園児の突発的な行動や安全確認、点呼の負担に課題を抱えていました。
"こっちこっち"を導入したことにより、一定距離の範囲内にいる園児を保育士が把握でき、状況確認の負担が軽減されました。
「万が一の備え」として安心感を得ると同時に、日々の業務効率化につながっています。
施設名 | 社会福祉法人 あかしあ すぐり保育園 |
業種・業界 | 児童福祉事業 |
担当者名 | 岡田 拡 園長 / 沼田 奈央 保育士 |
使用した製品 | こっちこっち |
導入の背景と課題
すぐり保育園様では、3~5歳児のクラスが25~30人単位で園外保育を行っています。
公園はフェンスがない場所も多く、保育士が一瞬でも目を離せば園児を見失う恐れがありました。特に年少児は小さく、予測できない突発的な行動をすることも多いため不安を感じていました。
公園では他園の園児と帽子の色が同じ場合もあり、常に目視で確認し続ける必要がありました。
沼田保育士は「遊んでいる時の目視確認は常に行い、帰る時の点呼は2~3分かかっていた」と導入前のことを振り返ります。
導入の決め手
2024年秋頃、国の補助金の内示が出たことをきっかけに検討を開始。
「複数の他社製品を調べましたが、費用が合いませんでした。一方で、“こっちこっち”は価格面と使いやすさのバランスが良く、導入を決めました」(岡田園長)
導入決定後、運用開始は2025年春となりました。
活用方法と運用上の工夫
当初はICタグ(BLEビーコン)の取り付け方法に試行錯誤しました。
「最初は付属のバッジにICタグを入れて、袖に装着しましたが、外れたり服が破れたりすることもあり、最終的に帽子の後ろにつける方法に落ち着きました。園児には“迷子防止のお守り”だと説明すると、理解して使ってくれました」(沼田保育士)
すぐり保育園様では1~2人の職員でICタグを装着し、園児の肌に安全ピンが触れないよう配慮しています。
また、1つのICタグを複数人で使いまわすことが可能なため、必要に応じて各クラスで共有して利用しています。
導入の効果
“こっちこっち”を導入したことで、点呼にかかる時間は約半分に短縮。
「効率的に園外保育から帰る時の人数確認を行えるようになりました。園児が離れるとスマホに通知が来るので、以前より気づきやすくなったと実感しています」(沼田保育士)
公園だけでなく商業施設への外出時や移動中にも活用でき、不安が解消したといいます。
今後の展望と期待
今後は2歳児クラスへの運用拡大も予定しています。
「小規模園や園庭がない園には特にお勧めできると思います。反応距離を年齢や場所に応じて変えられるとさらに便利になると思います」(岡田園長)
すぐり保育園様では装着方法についても、安全ピンに代わる工夫を検討中です。
フォーカスシステムズはお客さまの声をもとに、安全かつ効率的な装着方法の実現や使いやすさの向上等、様々な点から“こっちこっち”の継続的な改善に努めてまいります。