ロコモティブ・シンドロームの予防DX
目次
はじめに:「いつまでも元気に歩く」を支える
当社は森ノ宮医療大学インクルーシブ医科学研究所(工藤慎太郎教授、以下「森ノ宮医療大学」)、凸版印刷株式会社(以下「凸版印刷」)と産学連携し、高齢者の歩行能力を推定する際に重要な指標となる、歩行中の足関節で発生するパワーを小さなセンサー1つで計測するシステムを開発し、社会実装に向けて取組んでいます。
背景: ロコモティブ・シンドローム予防の重要性
超高齢社会*¹において、多くの人が直面する問題の一つが加齢に伴う移動能力の低下(ロコモティブ・シンドローム*²)です。
このロコモティブ・シンドロームを予防することは人生を輝かせるために重要であり、“歩く”を科学的に研究することは、すべての人に共通する健康課題を解決する取組みの一つです。
健康で移動能力を維持することは、今後、さらに進むことが想定される超高齢社会において、必要不可欠なテーマであると考え、当社は産学連携し、本取組みを行っております。
(*¹)65歳以上の高齢者の割合が「人口の21%」を超えた社会
(*²)移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態
内容:足関節パワーを自動評価し、リハビリトレーニングの自動指導を目指す
ふくらはぎに貼付けたセンサーから「歩行中に床を蹴る力」と「運動の滑らかさ」を自動評価しその結果に基づいたリハビリトレーニングを自動で指導するシステムを構築しています。
本取組みは、システムの試用が可能となったため、大阪・関西万博の共創チャレンジに参加します。
森ノ宮医療大学付属ベイクリニックやATC(大阪南港エリアの複合型商業施設)でのイベントを通じて、地域社会で健康に歩いている方の多様なデータを取得し、システムを運用するための課題を集めていく予定です。
また、2023年4月13日(木)~16日(日)に開催予定の「ATC OSAKA MIRAI EXPO・プレ万博」への出展を検討しています。
3者の役割分担として、歩行能力の研究・分析を森ノ宮医療大学が、社会実証実験の推進を凸版印刷が、データを基にしたアプリケーションの作成を当社が実施しています。
検討サービス概要
競合技術比較
期待:加齢に伴う移動能力低下を効率的に防ぐ
システムが実用化された際には、簡易に歩行能力が計測でき、それに伴うリハビリトレーニングを自動で指導することで、より多くの方の移動能力低下を防ぐことが期待されます。
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