フォーカスノート


コンピューターがウイルス感染したかも?駆除して対策、その流れを解説

目次
「最近、コンピューターの動きが遅い」「文字化けしているときがある」そんな異変を感じることはありませんか?コンピューターの動作に明らかな異変がある場合、ウイルスに感染している可能性があります。ウイルスは感染力が強いため、対策はなるべく早めに打ちたいものです。そこで、今回はコンピューターの異変の原因がウイルス感染かどうかをいち早くチェックし、感染していた場合の駆除する方法を紹介します。
コンピューターウイルス感染のチェック方法とは?
コンピューターウイルスの中には、初めはわずかな影響でユーザーに気づかれないように潜伏し、コンピューター内で増殖、そして最終的に大きな被害をもたらすウイルスもあります。 ウイルスには様々な種類・感染手法があるので、私たちコンピューターユーザーは、ウイルスの感染を予防すると同時に、感染時にいち早く気づける体制も整えておく必要があります。
ここでは、ウイルス感染についてのチェック項目、そしてソフトウェアのスキャン機能でのウイルスチェック法を紹介します。
コンピューターウイルス感染のチェック項目
下記のような項目に当てはまる場合、ウイルスに感染している恐れがあります。
- パソコンが起動しなくなる
- 動作が遅くなる
- 画面の表示がおかしい。
- メールが勝手に送信されている
- データが消えている
- 頻繁にパソコンが強制終了、再起動する
- 操作していなくても、ルーターやモデムのランプが頻繁に点滅を繰り返す
ウイルス対策ソフトでチェック
コンピューターの異変に気づいたら、ウイルス対策ソフトでもチェックしてみましょう。ハードディスクに保存されているデータを順次チェックしていくことで、ウイルスを発見することができるかもしれません。 このとき、ソフトウェアが最新でない場合、ウイルス感染を確認しきれない可能性があります。そのため、ウイルス対策ソフトでのチェック前は、必ずソフトウェアをアップデートしておきましょう。
コンピューターからウイルスを駆除する方法
ウイルスに感染していると判明した場合、駆除するためには大きく2つの方法が考えられます。まずはウイルス対策ソフトによる駆除方法を試してみましょう。
ウイルス対策ソフトによる方法
ウイルススキャンによって感染が発見された場合、対策ソフトの機能でコンピューターウイルスの駆除をすることができる可能性があります。 このときの注意として、ネットワーク上でつながっている他のコンピューターに感染が広がらないように、LANケーブルを抜き、隔離した状態で行う必要があります。
ウイルス対策ソフトでは駆除しきれない場合
ウイルス対策ソフトでは駆除しきれないウイルスであった場合、コンピューターのリカバリーディスクや、専門サービスによって、初期化を行う必要があります。 ウイルスの感染が深刻であることも含め、初期化をする前には重要なデータやブラウザの記録はバックアップをとっておくとよいでしょう。 また、感染に気づいてからだと対応できない可能性も出てくるので、普段からこまめにバックアップをとる習慣をつけておくことをおすすめします。
ウイルス対策で感染を防止しましょう
ウイルスを駆除できたら、再び感染することがないように感染防止の対策を打ちましょう。ウイルス感染の対策には、次の3点が効果的です。
ソフトウェアを常に最新の状態にしておく
ウイルスをはじめとするマルウェアは、コンピューターのオペレーティングシステムの脆弱性を利用して感染してきます。そのため、オペレーティングシステム(OS)を常に最新の状態にしておくことで、ウイルスへの防御性を高く保ち続けることができるのです。 WindowsやAppleなどの代表的なソフトウェアは、アップデートが必要になったタイミングで「ソフトウェアの更新が必要です」という通知が来ます。この通知が来たらすぐに更新をするようにしましょう。
ウイルス対策ソフトを使う
ウイルス対策ソフトは、ウイルス対策において以下のような役割を持っています。
- 外部から入ってくるデータにウイルスが含まれていないかをチェックする。
- 外部に出ていくデータにウイルスが含まれていないかをチェックする。
- ウイルスに感染している場合には、ウイルスを隔離する。(場合によっては駆除する)
- ファイアウォール機能がある場合は、コンピューターに登録している情報が盗まれるのを防いだり、外部からコンピューターを操作されたりすることを防ぐ。
これらの機能を十分に発揮するためには、ソフトウェアが最新バージョンになっている必要があります。常に新しいものが作られているウイルスに対応して、セキュリティ側も常にアップデートし続ける必要があるのです。
記憶媒体の使用についての注意
USBメモリ、CD-R、DVD-R、BD-R、外付けのハードディスクなどの記憶媒体を媒介して広がるタイプのウイルスは、感染時に自動的に組み込まれた行動が実行されるようになっています。そのため、コンピューターに記憶媒体や情報機器を差し込んだだけでウイルス機能が発動するので、感染が不特定多数のユーザーに感染しやすいのです。 記憶媒体を使う際、次のような項目に気をつけてみてください。
- 外付けのハードウェアを差し込んだときには、ファイルを開く前にセキュリティソフトを使ってウイルスチェックをする。
- 持ち主や内容に覚えのないUSBメモリをコンピューターに差し込まない。
- コンピューターの設定を変更し、USBメモリの自動再生機能を停止しておく。
ウイルス対策には早期発見と対応が大切
いかがでしたか?コンピューターウイルスの種類は様々です。日々、進化するウイルスは普段から気をつけているつもりでも、その感染手法が私たちの想像を超えることも。 コンピューターウイルスの感染は、その被害が自分やまわりに広がる前に、いち早く発見することが大切です。今回の記事を参考に、ぜひみなさんもウイルス感染防止の対策を見直してみてください。
【参考サイト】
・「ウイルス対策をしよう」国民のためのサイバーセキュリティサイト│総務省
・Windows セキュリティで項目をスキャンする│Microsoft