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スパイウェア感染の対策とは?もしもの時の検出、駆除方法も解説
目次
感染すると、 コンピューターユーザーの個人情報を盗み、不要な広告や情報を表示するスパイウェア。その被害は程度には差はあれど、コンピューターが意図しない動作を繰り返すことは誰にとってもストレスになります。そこで今回の記事では、 スパイウェア感染の対策、そして、万が一感染が疑われる際に検出、駆除する方法を紹介します。
スパイウェアとは
スパイウェアとは、 「利用者の意図に反してダウンロードされ、利用者の個人情報やウェブ利用履歴などを収集するプログラム」のことです。
主な被害
スパイウェアの主な被害には、下記のような例が挙げられます。
- 収集した情報の外部流出。
- コンピューターの動作を鈍くする。
またこの他にも、
- ブラウザを立ち上げたときに意図していないサイトが表示される。
- アダルト系やコンプレックスを刺激する内容の広告やポップアップが執拗に表示される。
- マルウェア感染の警告文と共に偽物のセキュリティソフトを購入させられる。
といったこともスパイウェアの被害の範疇と言えるでしょう。
感染経路
スパイウェアに感染する経路としては、 プログラムをインストールする際にユーザーが気づかぬよう添付されているケースや、 スパイウェアが仕込まれたフリーソフトやファイルの開封時が多いと言われています。
スパイウェアは許可されたダウンロードにくっついてコンピューター内に侵入してくるため、ユーザーが気づかないばかりか、一般的なセキュリティソフトも識別できないことがあります。
それでは、スパイウェアの感染を防止するためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。次の章でみていきましょう。
スパイウェア感染の対策をしよう
コンピューターがスパイウェアに感染しないように、ユーザーが注意すべき事項は以下の通りです。
プログラムをダウンロードするときは規約に目を通す
プログラムをダウンロードするときは、 利用許諾契約書やプライバシーに関する声明を含め、すべての開示事項を注意深く読むことが大切です。すぐ「同意する」や「次へ」ボタンをクリックするのではなく、スパイウェアの活動をほのめかす記載がないか確認しましょう。また、ダウンロードの形式を「自動」や「高速」ではなく、 「カスタム」にしておくことも効果的です。
信頼できるウェブサイト経由でダウンロードする
馴染みのあるプログラムであっても、サイトが不正である場合、偽物の可能性もあります。偽物のプログラムは、スパイウェアを始め、マルウェア感染のリスクをはらんでいます。プログラムをダウンロードする際は、 提供元のサイトが信頼に足るかをチェックしましょう。
ただし、 公式サイトやソフトウェアが改ざんされているケースも近年大きく話題になっており、公式だからといって絶対に安心はせずに、信頼できるサイト、ソフトウェアであることを慎重に確認しましょう。
警告文が出たからといって慌てない
「あなたのパソコンからスパイウェアが検出されました」という主旨の警告文が表示されたとしても、正規のセキュリティソフトではなくアドウェアによる偽装である可能性があります。
むやみに警告画面をクリックしてしまうことで、そこから新たな二次被害に繋がることもあるため、まずはネットワークから切断するなどして、対応しましょう。
セキュリティソフトを利用する
予防から除去までを実行してくれるセキュリティソフトは、 スパイウェアも含め、その他のマルウェアと一括して管理してくれるものを利用しましょう。
これらのセキュリティソフトは、予防、検出、除去までまとめて実行できますが、利用する際の注意点があります。それは、「常に最新の状態にしておく」ということ。
マルウェアは、既存のセキュリティの脆弱性を攻略しようと日々開発が進められています。そのため、セキュリティソフトはアップデートされてから時間が経つほど、その機能が相対的に弱まってしまうのです。
しかし、残念ながら「最新の状態にすれば、スパイウェアをすべて検知できる」と言い切ることはできません。 くれぐれも過信はせず、その他の注意事項を参考にスパイウェアの感染防止に努めましょう。
インターネットブラウザのセキュリティを設定する
インターネットブラウザは、設定を変えることで、ウェブサイトへのアクセスを制限することができます。 ウェブサイトから受け入れる情報量を制限することで、スパイウェア感染のきっかけとなるサイトやファイルを遠ざけることができるでしょう。
感染したスパイウェアを検出、駆除する方法
前の章では、感染の対策について説明しました。しかし対策を打っていても、スパイウェアに感染する可能性はゼロとは言えません。感染の疑いがある場合は、 スパイウェア専用のセキュリティソフトや、スパイウェア対策もカバーしているセキュリティソフトを利用し、感染を検出、駆除しましょう。
セキュリティソフトで除去しきれない場合
感染が深刻な状態にまで進んでいると、セキュリティソフトでは対応しきれない可能性もあります。そのような場合、コンピューターを初期化せざるを得ないケースがあります。
コンピューターを初期化すると、感染していたマルウェアを一掃することができますが、それ以外のデータも消え、復元できなくなってしまいます。
初期化は最後の手段ではありますが、可能性として起こり得ることなので、 大事なデータはこまめにバックアップをとっておくことがおすすめです。
日頃の使用法を見直し、感染を防止しよう
いかがでしたか? 「何度消しても広告が表示される」「『スパイウェアに感染しています』という警告文が表示される」「見覚えのないツールバーが出てくる」「ブラウザの画面が見覚えのない仕様になっている」などの症状が見られたら、 スパイウェア感染の疑いがあります。 その場合は、今回の記事を参考に 早めに対策を打つことをおすすめします。